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岐大、名大の新たな連携拠点として「量子フロンティア産業創出拠点」を認定

2024年2月21日

東海国立大学機構は、両大学の連携を強化する連携拠点支援事業における支援対象として、「量子フロンティア産業創出拠点」(略称Q-BReD)を新たに認定しました。

本拠点は4月に新設される「名古屋大学 未来社会創造機構 量子化学イノベーション研究所」と「岐阜大学 医学部附属量子医学イノベーションリサーチセンター」を連携・拠点化するものです。

機構は令和6年2月21日(水)に記者会見を開き、松尾清一機構長と、拠点長に就任予定の名古屋大学大学院工学研究科・清中茂樹教授、副拠点長に就任予定の岐阜大学大学院医学系研究科・松尾政之教授が、事業の概要、新拠点の概要、研究内容を説明しました。

連携拠点から創出された成果については随時、情報提供していく予定です。

今後の研究活動に、どうぞご期待ください。

 

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 左から吉田岐大学長、松尾岐大教授、松尾機構長、清中名大教授、杉山名大総長

 

 

量子フロンティア産業創出拠点

  • 名古屋大学 未来社会創造機構 量子化学イノベーション研究所
  • 岐阜大学 医学部附属量子医学イノベーションリサーチセンター

 

東海国立大学機構独自の「化学の観点」を組み入れた量子技術により、化学・電子材料、電子機器、医療診断・治療を革新し、量子技術の社会実装を実現します。

 

量子技術の医療も含めた産業への利活用に向けて、

  • 名古屋大学の強みのひとつである「化学」の観点による量子技術の社会実装
  • 岐阜大学が活発に進めてきた量子技術を用いた次世代のMRI技術として位置付けられる超偏極MRIの医療応用に係る研究

という、両大学が独自で推進してきた2つの研究活動について、東海国立大学機構の下で強く連携を図り、原子・分子レベルで量子状態を制御して医療及び産業への利活用を促進する「量子フロンティア産業創出拠点」を形成し更なる推進を図ります。

 

両大学の多様な専門性を持つ教員による各分野横断型の研究体制を構築し、拠点内連携による量子研究の産業応用を加速させるとともに、新たな研究展開や新産業創出を目指します。具体的には、多元素利用、原子配列制御、スピン制御などの化学の観点を持ち込み、量子技術を活用した新しい材料・生体計測開発及び産業応用を目指します。

 

 

連携拠点支援事業

機構の構成大学に属する組織がその特徴や強みを活かした連携によりシナジーを最大限発揮し「特定の領域において世界と伍する研究拠点又は全国トップレベルの研究拠点を目指す拠点」あるいは「T-PRACTISSに大きく貢献する拠点」として、東海国立大学機構が認定し支援する事業です。

 

 

 

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